2010/03/08

ガラス体験

週末、美術工芸短期大学のガラス工房にお邪魔して、吹きガラスを体験してきました。
人生初。



イメージスケッチをもとに美短の学生と戯れながら、楽しく制作。
最高の設備(東北で唯一の設備らしい)と小牟禮先生(テレビチャンピオン3連覇で有名)の指導のもと、イメージに近いものが完成。冷まして2週間後、届くのが楽しみです。

自分の教え子をこの大学にしょっちゅう送り出すためだったり、教員研修や小牟禮氏の公演を聞いたり、妹が卒業生だったりとこの大学には縁や親しみがかなりあるのだけれど、工房をしっかり使わせていただくのは初めて。ガラス工房は一般人対象にした企画を定期的にやっているのだけれど、人気がありなかなか体験にこぎ着けませんでしたが、なんとか今回参加する運びになったわけです。

普段教える側の人間ですが、教えられる立場になるのは心地がいいものです。心が解放されてこそばゆい感じですが(笑
ガラスは扱いにくいという印象が強く、尻込みしがちですが、温度や特性、性質、管理の仕方等々をレクチャーしながら丁寧に教えてもらい見方がかわりました。
ただ、制作途中は実際に人間の手で触れない(1200度の高温)し、作業スピードが要求されるので、考えすぎて手がとまると、ガラスは全く違う性質に変わってしまう。
粘土を直にさわって、考えながら悩みながら彫刻する自分にとっては慣れない作業(笑
でもこれは、イメージを瞬時に作り出す力だったり、素材を読み取る力が強化されるからとってもよいと思います。

あと、印象に残っているのが、小牟禮先生の言葉。

「ガラスを十年続けると、ある瞬間にガラスの動きが止まる。さあ、お好きなようにしてください、とガラスが自分を試してくる。
そこからなんです。イメージ通りに作品を作ることができるようになったのは。」



「土と友達になって、心を通わせなさい」と恩師に教えていただいた一言を思い出し、今の自分は果たしてどこまで素材の価値や良さ
を知ることが出来ているのか、考えました。
なんとかかんとかものにしようと粘土と戯れて、格闘して気がついたら作品が出来上がっていた、そんな当時の自分を思い出し、
まだまだだなとため息です。

なにはともあれ、ガラスというまた違った性質のものでの制作はよい刺激となりました。

やっぱりモノ作りはたのしい。
そこには感動があるのだし。

充電完了。

そして生徒に還元です!


↓実際に使われていた道具たち。

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