2011/04/06

大切なもの

想うこと。

昨日終了した「お家がいっぱいの6日間。」
このイベントの話しをいただいたのは、3.11の前。
開催が危ぶまれていたものの、このイベントが
行われて、ほんとによかったなと今じんわり想って
いるところです。

家が波に飲み込まれてすべてが消え去っていく
映像を連日見ては、心を痛める日が続いて、
「家」のことについて今一度考えてみたりしました。

自分がつくるものは、家モチーフが大半。
なんとなく家のあったかみやカタチの面白みを立体に
おこすのが好きで作っていますが、、、
でもなんで、こんなに自分はこだわってこのモチーフ
をつくり続けているんだろう、、、、。

灯りが灯された夜の家は特に好きなのですが、
灯りの持つ人の気配や温かみ、安心感、、
人を孤独から救う灯火を包み込む「結界」のような役目が
家にはあるように思います。

一瞬にして家を奪い去られた人達は、
「命があっただけよかった」と言っていたけれど、
でも、気持ちの安らげる場所がもうどこにもない、穴の空いて
しまった胸の痛みを考えるとどうしようもなく苦しいです。

人間の想いが帰る大事な場所、一つとないかけがえのない
唯一無二の存在。

だから自分も作る意味があって、人の心に何か温かいものを
伝えたいと思うんだな、、、



この一件が起こったことで、自分が彫刻をやったり、モノ作り
をする意味を意識深く考えることができました。

家モチーフの魅力は計り知れないです。

想いの層が家にとりまいて、その一つが置かれた空間が暖かな
意識で包み込まれる感覚。
やっぱり、そういうおうちが私は好きです。

これからも作り続けます。

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