想うこと。
昨日終了した「お家がいっぱいの6日間。」
このイベントの話しをいただいたのは、3.11の前。
開催が危ぶまれていたものの、このイベントが
行われて、ほんとによかったなと今じんわり想って
いるところです。
家が波に飲み込まれてすべてが消え去っていく
映像を連日見ては、心を痛める日が続いて、
「家」のことについて今一度考えてみたりしました。
自分がつくるものは、家モチーフが大半。
なんとなく家のあったかみやカタチの面白みを立体に
おこすのが好きで作っていますが、、、
でもなんで、こんなに自分はこだわってこのモチーフ
をつくり続けているんだろう、、、、。
灯りが灯された夜の家は特に好きなのですが、
灯りの持つ人の気配や温かみ、安心感、、
人を孤独から救う灯火を包み込む「結界」のような役目が
家にはあるように思います。
一瞬にして家を奪い去られた人達は、
「命があっただけよかった」と言っていたけれど、
でも、気持ちの安らげる場所がもうどこにもない、穴の空いて
しまった胸の痛みを考えるとどうしようもなく苦しいです。
人間の想いが帰る大事な場所、一つとないかけがえのない
唯一無二の存在。
だから自分も作る意味があって、人の心に何か温かいものを
伝えたいと思うんだな、、、
この一件が起こったことで、自分が彫刻をやったり、モノ作り
をする意味を意識深く考えることができました。
家モチーフの魅力は計り知れないです。
想いの層が家にとりまいて、その一つが置かれた空間が暖かな
意識で包み込まれる感覚。
やっぱり、そういうおうちが私は好きです。
これからも作り続けます。
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